2018年度 千葉県公立高校入試問題【前期】理科解説

平均60.0点

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大問1(小問集合)-72.3%

(1)イ  67.3%
*先端のアが雌花。マツは雄花の花粉のうから花粉を飛散させ、
風の力を借りて受粉する風媒花
受粉すると雌花がウのような松かさ(マツボックリ)になる。
エは古い松かさ。

(2)ウ  84.0%
*東日本大震災で一気に知れ渡ることに。
とくに千葉県の浦安市は地盤の弱い埋立地ゆえ、液状化の被害を受けた。

↑毎日新聞より。家が奥に傾いている。土台からやられている。

ハテナダイアリーより。マンホールらしい(゚д゚)

(3)ア  67.2%
*ナトリウムイオンのイオン式はNa
電子(-)を1コ失うと、自身は+の陽イオンになる。

ナトリウムは元素周期表の左側の列(1族)のアルカリ金属であり、
1価の陽イオンになりやすい。

(4)電磁誘導  70.8%
*磁界が変化すると電流(誘導電流)が流れる。

大問2(光)-70.1%

(1)入射角・・イ 72.7%  屈折角・・カ 74.8%
*完全解答、、ではない。
アとかエを選んだ方は猛省してください( ‘д’⊂彡☆))Д´)パーン
反射角だとウだけど、聞かれているのは屈折角。

(2)ウ  48.2%
*反射角は入射角と等しいので、ア・ウ。
〔ガラス→空気〕では屈折角が大きくなる。図をイメージ記憶しよう。

(3)全反射  84.7%
入射角がある角度(臨界角)に達すると、すべての光が屈折をせず、反射する。
ダイヤモンドがキラキラ輝いてみえるのはコイツのおかげ。
光ファイバーも全反射を利用している

大問3(細胞)-61.2%

(1)ウ、オ  39.4%
*完全解答。選択肢がありがたい。大きな個体は多細胞生物
プランクトンでもミジンコやアオミドロなどは多細胞生物

(2)組織  48.3%
*地味な用語だから正答率はやや下がるか。
【細胞→組織→器官→器官系→個体】
(植物は、【細胞→組織→組織系→器官→個体】で2ヵ所違う)
形や働きが同じ細胞が集まって組織
ヒトでいうと上皮組織、筋肉組織、神経組織etc.
それらが集まると器官。胃・肝臓・小腸・血管・骨・目・耳・口・・
植物だと根・茎・葉・花が器官にあたる。
器官を働きから大きく分類するのが器官系。
消化に関する器官だったら消化系。神経だったら神経系。
これら全てを構成した個体となる。

(3)ア  84.2%
*酢酸オルセイン溶液で染まったのは、核のなかの染色体
液胞は細胞内の水分や物質濃度の調整を行う。
大きな液胞は植物細胞のみだが、実験からその存否は不明である。

(4)ア  72.8%
*xy:葉緑体がある→光合成ができる。
z:光合成で有機物(デンプンなどの栄養分)がつくられるが、
デンプンは粒子が大きいので、水に溶けやすい糖に分解して運搬される。



大問4(火山)-63.5%

火山の噴火実験。おもしろそう(笑)
原理はコーラをしゃかしゃか振って、プシューと吹き出るアレです。
(1)ウ  91.4%

*他が毒っぽくないから平易。火山ガスの約90%は水蒸気

(2)エ  63.3%
*平らな楯状火山玄武岩質で黒っぽい。
粘り気が小さいので、噴火は穏やか。ハワイのキラウエアやマウナロアなど。

(3)解答例:粘り気が大きい  61.0%
*シュークリームのような図3は、水分が少ないので粘り気が強い
楯状火山のように横へ広がらず、モリモリと堆(うずたか)く積み重なる。
北海道にある昭和新山は粘り気が強く、溶岩ドームを形成することで知られる。
噴火の具合は激しく、流紋岩質で白っぽい。

↑日本観光振興協会より。昭和新山の溶岩ド-ム。

@マグマの粘り気@
二酸化ケイ素(SiO2)の含有率が高いと、溶岩は粘り気を増す。
二酸化ケイ素はガラスの主成分で、SiO4 四面体とよばれる化学結合をしている。
この四面体の数が多いと、四面体のなかに他の物質が入りこんでガチガチに動かなくなるんだと。

(4)エ  38.2%
*火砕流の説明。火山ガスがいろんなものを巻き込みながら高速で下りてくる。
時速100kmに達するので、遠くにいるから大丈夫という問題ではない。
直接の被害にあわなくとも、火砕流が川の水流をせき止めて天然のダムを形成すれば、
その決壊により水害が二次災害でついてくるという・・。

↑1991年、雲仙普賢岳の火砕流。死者40名、行方不明者3名。
ボーッと突っ立ってたら死ぬ。

↑西暦79年。イタリア・ヴェスヴィオ火山の火砕流で犠牲となったポンペイの民。
命からがら逃げ惑う人々を一瞬にして火砕流が襲いかかる。
ポンペイを覆いつくした灰を後世の者が採掘すると当時さながらの街並みがあらわれた。
上の写真は、ところどころにあった空洞に石こうを流して復元したもの。
人の輪郭がはっきりと見てとれる。
Hazard labより。

 
なお、火山のハザードマップでは、火砕流の被害が予測される地域が記されている。

大問5(物質の溶解)-62.0%

(1)イ  72.5%
*X―50g、Y―70g、Z―90g
60°の溶解度は、X;約40g、Y;約60g、Z:約110g
すべて溶けきるのはZのみ。

(2)エ  87.6%
*ガラス棒を用い、ろうとの先端をビーカーに接着させる。
液体がビチャビチャ飛び散らないよう、表面張力を利用する。

(3)r:ア 72.7%   s:59g 15.1%!
*r:条件を的確に整理。
20℃:水100gで、物質Yは20g溶ける。
20℃:水90gで、物質Yは何g(M)溶けるか。
 【水】:【溶けるYの質量】=90:M=100:12
s:Mを求める。
M=12×90/100=10.8g
20℃:水90gで物質Yは10.8gまで溶ける。
実験3のビーカーには、物質Yが70g溶けているので、
70-10.8=59.2gの結晶が析出する。
小数第一位を四捨五入するので、59g

大問6(生態系)-66.8%

(1)イ  90.6%

(2)ア  68.0%
*有機物を無機物を分解する分解者は、
菌類や細菌類といった小さな個体が多い。
ミミズやダンゴムシも動植物の死骸や排泄物を食う分解者。
シデムシを知らなくても、モグラとトカゲが明らかな誤答。

(3)解答例:草食動物を食べる肉食動物が増え、
草食動物に食べられる植物が減る(31字)
4点-49.7% 1~3点-19.6% 無答-3.6%
*素直な記述問題。
何かしらの理由で草食動物が増えると、
①の生態ピラミッドでは肉食動物が増えて、植物が減っている。
この2点を「食べる・食べられるの関係」に触れて述べればいい。
書き方に迷ったら、Tさんの後ろのセリフをマネしようと意識する。
〔何を食べる・何に食べられる〕何が〔増える・減る〕

(4)食物網  58.9%
*食物連鎖ではないよ|ω・)
『食べる・食べられるという1対1の食物連鎖というつながりではなく、
複数対複数の複雑なつながり』と書かれてあるからね。
食物網とは、捕食者と被食者の関係が複雑な網目のように交差することを示す用語。



大問7(力学)-39.4%

(1)解答例:同じで  92.4%
*「力のつりあい」と「作用・反作用」の区別はつくかな?
力のつりあいは、1つの物体に働く力の関係。
作用・反作用は、2つの物体が作用点を通じて及ぼしあう力の関係。

(2)イ  14.1%!
*重り1コ(100g)つけると1cmずつ伸びる比例(フックの法則)。
問題文から1N=100gなので、傾きは45°

(3)a:公式解答参照     46.3%
b:台車A―4個 台車B―3個  4.8%!!
*a:力の分解。台車の重力が示されている。
台車の重力が斜辺によって分解され、
斜辺に垂直な分力斜辺に平行な分力に分かれる。
重力を対角線とする長方形の1辺で、
斜辺に平行だから、斜面に沿う方向。
b:本試験、最大の鬼問。
同じ台車、同じバネを図3のように配置して、
各台車におもりを何個かのせたら、2つのバネの長さが等しくなった。
バネの長さが同じということは、バネにかかる力が等しい。
いいかえると、台車とおもりがバネを引っ張る力が同じ。
 
しかし、左側と右側では斜面の角度が異なる
坂の勾配(こうばい)が違えば、同じ台車とバネでも力の関係が違ってくる。
 
図3をみると、数字が与えられている。
△ABCは〔30°―60°―90°〕の直角三角形。AB:AC=2:1
前問の作図を引用して、台車Aの重力を分解。直角三角形を作図する。
相似を利用して、【台車A+おもり何個か】の重力を②とおくと、
斜面に平行な分力は①となる。これがバネaをひっぱる力である。
 
同様に、△ACDは3:4:5の直角三角形で、AD:AC=5:3
力の分解で、【台車B+おもり何個か】の重力を⑤とおくと、

斜面に平行な分力、すなわち、バネbがひっぱる力は③となる。
バネaとバネbの長さが等しくなったので、
【台車A+おもり何個か】×1/2=【台車B+おもり何個か】×3/5
 

台車Aにのせたおもりの個数をx、台車Bにのせたおもりの個数をyとおく。
x、yは個数なので整数
(200+100x)×1/2=(200+100y)×3/5
5(200+100x)=6(200+100y)←両辺を10倍してからカッコを外す
1000+500x=1200+600y
500x=600y+200
5x=6y+2

式が1つなのに変数が2つある(不定方程式)。
求める解は、『最も少ないおもりの個数の組み合わせ』なので、1コずつチェック。
yを基準に考えよう(yの係数が大きく、÷5の判定が楽だから)。
y=1のとき → 5x=8  xが整数にならない。×
y=2のとき → 5x=14 ×
y=3のとき → 5x=20   x=4
よって、Aの台車には4コ、Bの台車には3コのおもりをのせたことになる。

大問8(電池)-71.6%

(1)ア  75.8%
イ:水素 ウ:酸素 エ:アンモニア。吸熱反応の組み合わせ

(2)エ  70.9%
*xy:一次電池は使いきり。二次電池はくり返し使える。
知らなくても、一次と二次だったら二次の方が充電できそうだよね。
z:マンガン電池は一次電池。マンガンとアルカリは乾電池でお馴染み。
リチウムイオン電池が二次電池。
携帯電話・パソコン・カメラなどに使われている。

(3)①ウ 79.2%
②2H2+О2→2H2O 4点-60.5% 1~3点-0.7% 無答-4.7%
*そのまんま。②からすぐわかる。

大問9(気象)-55.3%

(1)エ  43.0%
*まさか霧の天気図がでるなんて!∑(゚ω゚ノ)ノ
暗記事項ふえますがな。
ア:曇り  イ:雪
ウ:霰(あられ)。中が▲だと雹(ひょう)。直径5mm未満だと霰、それ以上だと雹。

(2)①ウ 64.8%  ②イ 70.8%
*①『離れた物体へ』熱が移動することがポイント ⇒ 放射
電磁波として熱が運ばれる。放射は輻射(ふくしゃ)ともいわれる。
熱したフライパンの上面を顔にあてると熱いですよね。
だけど、熱したフライパンの側面に顔を近づけてもそんなに熱くはない。
これは、フライパンの熱で周りの空気が温められて熱さを感じるのではなく、
フライパンから放射される熱で熱さを感じているからである。
(空気は自然の断熱材。熱伝導率は微々たるもの。
学習机の光っている豆電球をタッチするとむちゃくちゃ熱いが、数ミリ離すとそうでもないよね)
問題文の説明は放射冷却
雲のない夜は、地球から宇宙空間に赤外線が抜けて地温と気温が下がりやすい。

②露点に達することで、気体の水蒸気が液化する。

(3)5.98g  42.5%
*13時の気温は16.0℃、湿度は44%。
16.0℃の飽和水蒸気量は13.6g/m3なので、この44%が答え。
13.6×44/100
=598.4/100 ←こういうときは分母を100で維持する。約分しない方がいい
=5.984
小数第3位を四捨五入して、5.98g
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