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2021年度 鳥取県公立高校入試問題過去問【数学】解説

平均24.4点(前年比;-1.3点)

問題はコチラ→PDFファイル
出題範囲の削減はなし。

大問1(小問集合)

(1)① 98.9%
3+(-5)
=3-5=-2

② 94.4%
-2/3×(-3/4)
=1/2

③ 84.2%
5√6ー√24+18/√6
=5√6-2√6+3√6
=6√6

④ 91.0%
3(x+y)-2(-x+2y)
=3x+3y+2x-4y
=5x-y

⑤ 70.6%
-4ab2÷(-8a2b)×3a2
=3/2ab

(2) 79.1%
(3x-y)2
=9x2-6xy+y2

(3) 89.3%
2+4a
=(-3)2+4×(-3)
=9-12=-3

@別解@
2+4a
=a(a+4)
=-3×1=ー3
大して時間は変わらない。

(4) 84.2%
2+5x-6
=(x+6)(x-1)

(5) 41.8%
(5-3x)/2-(x-1)/6=1 ←すべてを6倍。
3(5-3x)-(x-1)=6
15-9x-x+1=6
10x=10
x=1

(6) 78.0%
2-x-1=0
解の公式を適用して、
x=(1±√5)/2

(7) 33.9%

立面図は正面から、平面図は上からみた図。
アは円錐で、イは球。
球の体積V=4/3πr3
イの体積…4/3π×33=36πcm3
立体アの底面積が16πcm2なので、高さは36π×3÷16π=27/4cm

(8)① 81.9%
y=ax2に、(x、y)=(6、12)を代入。
12=62
36a=12
a=1/3

② 54.2%
a>0だから、下に凸のグラフ。
x=0のとき、最小値y=0
x=-4のとき、最大値、y=1/3×(-4)2=16/3
0≦y≦16/3

(9) 60.5%(部分点率28.8%)
答案では理由も記述する。
全体は6×6=36通り
abの積が12未満の組み合わせを調べてみる。
a=1のとき、b=1~6で6通り
a=2のとき、b=1~5で5通り
a=3のとき、b=1~3で3通り
a=4のとき、b=1~2で2通り
a=5のとき、b=1~2で2通り
a=6のとき、b=1で1通り
12未満は19通り。
12以上は36-19=17通り。
19/36>17/36だから、12未満の方が起こりやすい。(ア)

(10) 65.0%(部分点率0.6%)

接線の作図。
半直線OAをひく。
Aを通る半直線OAの垂線が円Oの接線である。

大問2(データの活用)

(1)読み取り…88.7%、作図…82.5%
表1のA市から36~38℃、38~40℃を頑張って探す。
度数は5日と1日。
a…5、b…1

5マスと1マスをヒストグラムに追加。

(2) 83.6%
最頻値(モード)は最もあらわれている値。
30~32℃の階級値である31℃。

(3) 19.8%!
ア:A市の度数分布表では26~28℃の度数が2日となっているが、
 それが26~27℃の範囲にあるかはわからない。×
イ:A市の度数が4の階級は34~36℃で、この階級値は35℃。×
ウ:31個の中央値(メジアン)は16番目。
 A市は32~34℃→33℃、B市は30~32℃→31℃でB市が低い。〇
エ:範囲(レンジ)は最大値-最小値。階級値で計算すると37-25=12℃×
オ:8÷31=8/31←分母が分子の4倍より小さいので、1/4(0.25)より大きい。〇
ウ・オ

大問3(空間図形)

ア~ウ…92.1%、エ~カ…70.1%、キ…55.9%、ク…60.5%、ケ…64.4%
最初は立方体について。

天井と床の正方形の辺、高さで4本ずつ。
立方体の辺の数…4×3=12本(ア)
頂点の数…8個(イ)、面の数…6個(ウ)

個数の変化をみる。
辺は×の線分が消えるが、これはの辺の一部であるため減少はない
増加分は辺の数は全体で3本増える。よって、15本(エ)。
頂点の数はAがなくなるので-1。新たに頂点P、Q、Rが増える。
頂点の数は全体で+2だから10個(オ)。
面の減少なし。新たに面PQRが追加されるので、+1して7個。

辺は+3、頂点は+2、面は+1
これが立方体の頂点8ヶ所で起こる。
辺の数…12+3×8=36本(キ)
頂点の数…8+2×8=24個(ク)
面の数…6+1×8=14個(ケ)
ア…12、イ…8、ウ…6、エ…15、オ…10、カ…7、キ…36、ク…24、ケ…14

@@@

ちょうたい多面体より。
本問の多面体は立方体の頂点を切り落とした切頂六面体(切頂立方体)という。
正三角形が8個、正八面体が6個の十四面体である。
リンク先で展開図をプリントアウトできます。

@オイラーの多面体定理@
【穴のない多面体(ドーナッツとかではない)において、
頂点の数-辺の数+面の数=2が成り立つ】
↑数学の世界では有名な定理です。
切頂六面体では、24-36+14=2

大問4(方程式)

(1) 29.4%!
試合時間はa分が10回→10a
休憩は間の数で9回あり、そのうち1回は昼休憩40分、8回がb分
合計して、10a+8b+40

(2) 26.6%!
前問の式を利用する。
午前9時から午後3時⇒6時間=360分
b=5を代入して、
10a+8×5+40=360
10a=280
a=28
試合時間は28分。

(3)① 21.5%!(部分点率18.1%)
ソフトの試合時間yはサッカーの試合時間xの1.6倍だから、y=1.6x

サッカーの試合時間…6x分
あいだの休憩…5回あるので4×5=20分
昼休憩…40分
ソフトの試合時間…4y分
あいだの休憩…3回あるので4×3=12分
この合計が5時間20分=320分
6x+20+40+4y+12=320
6x+4y=248

y=1.6x …①
6x+4y=248 …②

② 18.1%!
先の連立を解く。
①を②に代入して、
6x+6.4x=12.4x=248
x=20
サッカーの試合時間は20分。

大問5(平面図形)

(1) 23.7%!
1辺が9cmの正三角形の面積。

正三角形を半分に割ると、内角が30°-60°-90°の直角三角形。
辺の比は1:2:√3だから、高さは9√3/2cm。
面積は、9×9√3/2÷2=81√3/4cm2

(2)1…85.3%、2…75.1%、3…60.5%
△ADC≡△BPCの証明。

正三角形ABCの1辺より、AC=BC
PCに対する円周角で、∠PAC=∠PBC(

弧ACの円周角で、∠ABC=∠APC=60°
△PCDの注目!頂角が60°の二等辺三角形は正三角形
正三角形PCDの内角で、∠PCD=60°
正三角形ABCの内角で、∠ACB=60°
∠ACD=60-∠BCD(×)=∠BCP
1辺両端角が等しいので、△ADC≡△BPC。
1…イ、2…エ、3…1辺と両端角が等しい

(3) 18.1%!

前問の合同と正三角形を再利用。
△ADC≡△BPCより、対応する辺でAD=BP
正三角形PCDより、PD=PC
BP+PC=10cmとなる。
四角形ABPCの周の長さは、9+10+9=28cm

(4) 0.0%!!!
(1)で△ABCの面積を求めているので、△ABCと△CDQの面積比が知りたい。

前問のとおり、BP=AD=②、PC=DC=①
対頂角と60°で2角相等→△BPQ∽△CDQ
DQ:QP=【1】:【2】より、
△CDQの面積をとすると、△CPQは

PD=①
AD:DP=②:①から、△ACDの面積は

先ほどの相似で、BQ:QC=【2】:【1】だから…

△ABQ:△ACQ=【2】:【1】で、△ABQの面積は14
正三角形ABCは21だから、△CDQの面積は、
81√3/4×/21=27√3/28cm2

大問6(数量変化)

(1) 33.9%!

Aに流入する量を【1】(1分で1000cm3)とする。
Aが満水になると、隣の2部屋に【0.5】ずつの水が入る。
Bに流入する水の量は、半分の毎分500cm3

(2) 20.9%!

Aの左をEとする。
【1】の流入では1分で満水になる
1分後にAからBとEの部屋に流入。
【0.5】ずつ入るので、2分で満たされる。
その後、BとEから4つの出口にそれぞれ【0.25】ずつ水が出ていく
Cには合計【0.5】流入するので、Bと同じく2分で満水になる。
1+2+2=5分後

(3)① 2.3%!!

Bのうえの部屋をFとする。
Bが満水した3分後にFとEの左に水が流入する
このとき、水の出口は4つなので各々【0.25】ずつ。
Cが満水した5分後に、Fには【0.25】×2=【0.5】流入したので、
Fの残りは【0.5】。さらに2分後の7分後にFが満水。

7分後のDは、Cから【0.25】×2分=【0.5】流入済み。
ここからFが合流するので、残り【0.5】を【0.5】の流入で埋める→8分後に満水。
 
↑まとるめとこうなる。
Dには、まずBから5分後に流入。
このときは【0.25】の流入で2分間で半分の5cmまで入る。
7分後にFからも流入するので【0.5】となり、傾きが2倍に。
8分後にDは満水となり、以降は10cmをキープする。

②5.1%!!
前問のグラフを完成できればとれる。
7~8分後の1分間で5cm上昇する。
高さ5cmから+3cmとなる時間は、1分×3/5=3/5分
7+3/5=38/5分後


大問1
計算は正答率が高い。後半戦を考えると失点は避けたい。
(5)先に分母を払う。右辺も6倍。
(7)球の体積→円錐の高さ。
(9)答案では2つの確率を比較すれば足りる。
大問2
(3)度数分布表とヒストグラムではわからないことを弾く。
表Ⅰを使ってはならない。
大問3
意外と正答者が多かった◎
図を描いて調べることもできるが時間がつぶされる。
大問4
ここから正答率が落ちる…。
(1)中1の文字式だが、活用になると正答率がダウン。
検査結果によると、『入れかわり時間の正確な回数が式に反映されていない解答が多い』
(3)立式できるかで点差が開く。上位校狙いは落としたくない。
大問5
(1)正三角形の面積。典型なのでこぼしたくない。
(2)穴埋めでなくても解けるようにしたい。
(3)前問の利用。BPとPCの長さがわからなくても和がでればいい。
(4)正答率0.0%(´゚ω゚`;)
時間があればもっと正解者がでたはず。
最も小さい△DCPの面積比を1として正三角形ABCを算出。
視点をコロコロ変えなくてはならない。
大問6
公立入試では珍しい形式である。
解説では【1】の流入=1分として、流入する水の量の比で時間を計算した。
(2)【0.5】の流入だから、CはBと同じく2分で満水になる。
(3)①F→Dの流入前にC→Dの流入が2分ある。
②なんで①より正答率が高いワケ?(‘ω’)

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