スポンサーリンク

2023年度 香川県公立高校入試問題過去問【数学】解説

平均25.3点(前年比;-1.5点)
問題はコチラ→PDFファイル

大問1(計算)

(1)
3+8÷(-4)
=3-2
=1

(2)
6×5/3-52
=10-25
-15

(3)
(x+2y)/2+(4x-y)/6
={3(x+2y)+(4x-y)
}/6
=(3x+6y+4x-y
)/6
=(7x+5y)/6

(4)
√8-√3(√6-√27) ←カッコ内を√3でくくる
=2√2-√3×√3(√2-√9)
=2√2-3(√2-3)
=2√2-3√2+9
=9-√2

(5)
(x+1)(x-3)+4
=x2-2x-3+4
=x2-2x+1
=(x-1)2

(6)
-x2+ax+21=0にx=3を代入。
-32+3a+21=0
3a=-12
a=-4

(7)
12を素因数分解すると、12=22×3
2の素因数を2つ、3の素因数を1つ以上含めば12の倍数である。

大問2(図形)

(1)

弧BCの円周角より、∠BECを∠BACに移しておく
直径ABに対する円周角→∠ACB=90°
△BCDで外角定理→∠CBD=60-35=25°
△ABCの内角から、∠BAC=180-(90+25)=65°

(2)ア

△DGH∽△DEFより、GH=5×9/12=15/4cm


三角柱の体積を求めるには高さが必要なので、表面積から求める。
側面積=表面積-底面積×2
=240-12×5÷2×2=180cm2

△ABCで三平方→辺の比が5:12:13の直角三角形、AC=13cm
側面積を展開すると、横の長さが5+12+13=30cmの長方形になる
長方形の縦(三角柱の高さ)は、180÷30=6cm
体積は、30×6=180cm3

(3)

↑この相似には敏感になっておきたい。
△AEDの内角である∠DAE=×、∠AED=とする(×+=90°)。
△DEFで外角定理、∠EDF=90-×
AD=DC、∠ADE=∠DCG、∠DAE=∠CDG(×)より、
1辺と両端角が等しく、△AED≡△DGC

△AEDで三平方→AE=√29cm
対応する辺は等しいから、DG=√29cm
いきなりHGを求めるのは無理そうなので、DG-DHから出せないか

AHに補助線
△ADHは等辺5cmの二等辺三角形。
AF⊥DH、共通辺AF→斜辺と他の1辺が等しい直角三角形で△ADF≡△AHF
DF=FH

△ADFの内角も―×―90°だから、辺の比は2:5:√29である
DH=5×④/〇√29=20√29/29cm
HG=√29-20√29/29=9√29/29cm


大問3(小問集合)

(1)
反比例;y=a/x
比例定数aはxとyの積で一定。(y=ax)
y=2×5÷3=10/3

(2)
余事象。
【少なくとも1本は当たり=全体-2本ともハズレ】
Aは5本中3本、Bは4本中1本がハズレ。
ハズレを2本ひく確率は、3/5×1/4=3/20
少なくとも1本当たりは、1-3/20=17/20

(3)
:30日間の中央値は15番目と16番目の平均。
 Aの中央値は200台を超える→少なくとも上位15日は200台超。〇
イ:第1四分位数は下位15日の真ん中、下から8番目。
 A駅とB駅の下から8番目が150台。それより下は最小値以外わからない。×
ウ:四分位範囲=第3四分位数-第1四分位数、箱が長いCが大きい。〇
エ:最大値はBが最も大きい。×
ア・ウ

(4)ア
y=x2において、
x=0のとき、最小値y=0
x=-3/2のとき、最大値y=9/4
0≦y≦9/4


答案では式を計算を含めて過程を記述する。

C(a、a2)のx座標は負なので、a<0
OB;y=2xにy=a2を代入→D(a2/2、a2
AB=2-(-2)=4
CD=4×⑤/⑧=5/2

CDの長さで等式を立てる。
CD=2/2-a=5/2
2/2-a-5/2=0 ←2倍
2-2a-5=0
解の公式を適用、b=2b’が使える。
a<0より、a=1-√6

大問4(推論&方程式)

(1)ア
花子は操作②を終えて、【1、2、7、8】
太郎は操作③を終えて、【5、7、7】
しかし、操作⑤を終えると2人とも同じ値になるらしい。。

太郎の【5、7、7】から【5、7】を取ると5+7+2=14→【7、14】
X=7+14=21
【7、7】を取ると7+7+2=16→【5、16】
X=5+16=21で等しくなる。

最初の5枚から2枚とり、2枚を合算して4枚にする。
4枚から2枚とり、2枚の合算に+1して3枚にする。
3枚から2枚とり、2枚の合算に+2して2枚にする。
Xは残った2枚を合算した値

ということは、どのような取り方をしても、Xは【最初の5枚の和】+3である
1+2+3+5+7+3=21
X=21



マス目を書いて情報を整理する。
最後の2数の和が62。最初の5つの和は62-3=59となる。
操作②で取った2枚のうちの1枚が3。

操作③で取った2枚のうちの1枚は1だった→最初の5枚の中に1がある。
操作③終了後の数をとすると、3枚すべてがになった。
もし、操作②で合算したカードと1を操作③で合算すると、残りの2枚がで重複する
最初のカードは『異なる5つの自然数』なので不適。

ということは、操作③では合算されていないカード同士が合算される
操作④はどれもなので、どこで合算してもいい。これでカードの流れが確定した。
★★★+2=62
=20

こんな感じになる。

残りを埋めると、最初の5枚は1、3、17、18、20。
和を検算すると59である。

(2)ア
ペットボトルは2日間で計280本売れ、1日目は2日目より130本少なかった。
1日目で売れた本数をx本とすると、2日目はx+130本。
x+(x+130)=280
x=75
75本


届けられたアイス…x個
売れたアイスは30%→0.3x個
届けられたドーナツ…y個
すべて売れた→売れたドーナツもy個。
『売れたアイスは売れたドーナツよりも34個多かった』
0.3x=y+34
y=0.3
x-34


答案では式と計算を含めて過程も記述する。シンドイ(;´・ω・)
1日目で売れ残り、2日目に売ったアイス…x-0.3x=0.7x個
2日目に届けられたドーナツ…1日目の3倍だから3y個。
アイスの方が多く(0.7x>3y)、アイスとドーナツを1個ずつセット販売した。
ドーナツはセット販売のみなので、セットの個数は3yセット
さらに、アイスは個別販売で4個売れた。

2日目終了時の売れ残りはアイス5個とドーナツ3個。
ドーナツはセット販売のみだから3セット売れ残ったことになる。
個別販売で売れ残ったアイスで等式を立てると、

0.7x-3y=6
これに前問のy=0.3x-34を代入すると、
0.7x-3(0.3x-34)=6
0.7x-0.9x+102=6
0.2x=96
x=480
y=0.3×480-34=110
x…480 y…110


大問5(図形の証明)

(1)
△CFG∽△FICの証明

仮定と正方形の内角から、∠CGF=∠FCI
CG//IFの錯角で、∠FCG=∠IFC
2角相等で∽。

(2)
BJ=HKの証明。

BJとHKを1辺とする三角形に着目する。
△ABJと△AHKが合同であれば、対応する辺からBJ=HKが導ける。
∠BAJ=∠HAK=90°
これ以外の情報がないので、別のところで足掛かりをつくるしかない。

↑この形が見えるかどうか。
(問題集に出てくる形式で、Aを中心に△ABEを回転させると△AHCになる)
これらが合同であることを指摘すれば、対応する辺や角を使って証明ができそう。
正方形の辺から、AE=AC
他の等辺が見当たらないので両端角に狙いを絞る。

正方形の内角から、∠FAE=90°
∠BAE=∠BAF(×)+∠FAE(90°)=∠BAF(×)+∠HAK(90°)=∠HAC

もう1つの等角は△AFEと△GFCに注目する
∠FAE=∠FGC=90°
対頂角で、∠AFE=∠GFC
残りの角は等しいから、∠FEA=∠FCG(
→∠AEB=∠ACH
1辺と両端角が等しいから、△ABE≡△AHC

対応する辺で、AB=AH
対応する角で、∠ABJ=∠AHK
1辺と両端角が等しく、△ABJ≡△AHK
対応する辺で、BJ=HK


大問1
配点率26%。
後半戦がきついので、高得点を狙うには時間の消費を抑えたい。
(4)根号でくくると大きな数字が出てこない

大問2
(2)イ:側面積は展開した長方形で一括処理する。
(3)数値も汚く、迷ったら後回し推奨。
HGが変なところにあるので、DG-DHから求めると想像する。
典型的な合同図形からDG=AE。Hが円周上の点であることに着目しAHを結ぶ。
半径が等辺となる二等辺三角形から底辺DHを出す。
大問3
(3)小問集合の息抜き。ここまでは取る。
(4)イ:CとDの座標をaで表してから、CDの長さで等式を立てる。
a<0の条件を忘れずに。
大問4
共通テストの影響か、長文&条件整理が厳しい。
(1)ア:わかってしまえば単純だが、操作がややこしく、把握に時間を要する。
花子も太郎も同じになるので、操作③まで終えた太郎で検証してみる。
イ:推論の問題は情報整理がカギ。虫食い算のようにマス目を埋めて調べる。
操作③で2通りの合算がある点に注意。
(2)条件を複雑にしてやろうとの強い意思を感じ、妙な雰囲気がプンプン(;´Д`)
時間の情報は使わなかった。
ア:8・9行目をみる。
イ:下線部だけをみる。計算より読解力や情報整理力。
ウ:ここに時間を費やすより、他の問題を見回る方が吉。
時間が余ったら、部分点狙いで何か書く。
アイスのセット販売はドーナツの個数分で、3セット売れ残っている。
前問の式に代入して求まるが、全体的に異様な設問である。
大問5
(1)ここは取りたい。
(2)手順の多い証明だが小問で分離されておらず、完走には時間がかかる。
部分点狙いで食いつきたい。
正方形の1辺を利用する△ABE≡△AHCに目を向けたい。
等角の1つの指摘に、さらに工夫を要した。
公立高校入試解説ページに戻る

◆menu◆ 公立高校入試…関東圏メイン。千葉だけ5教科あります。%は正答率。
国私立高校入試…数学科のみ。ハイレベルな問題をそろえてみました。
難関中算数科…中学受験の要。数学とは異次元の恐ろしさ(;´Д`)
難関中社会科…年度別。暗記だけじゃ無理な問題がいっぱい!
難関中理科…物化生地の分野別。初見の問題を現場思考でこなせるか。
難問特色検査…英国数理社の教科横断型思考問題。
センター試験…今のところ公民科だけ(^-^;ニュース記事だけじゃ解けないよ!
勉強方法の紹介…いろいろ雑記φ(・・。)
QUIZ…☆4以上はムズいよ!
noteも書いています(っ´ω`c)
入試問題を題材にした読み物や個人的なことを綴っていこうと思います。
気軽にお立ち寄り下さい(*^^*)→サボのnote
サボのツイッターはコチラ→

コメント

タイトルとURLをコピーしました