平均51.2点(前年比;-14.9点)
問題はコチラ→PDFファイル
2023年度・大阪(数学)A問題、B問題の解説はコチラ。
大問1(小問集合)
(1) 100.0%
-a×(2ab)2÷(-2/3ab2)
=-a×4a2b2×-3/(2ab2)
=6a2
(2) 92.2%
(6+√8)/√2=6/√2+√8/√2=3√2+2
(6+√8)/√2+(2-√2)2
=(3√2+2)+(6-4√2)
=8-√2
(3) 96.4%
ax2+4x-7a-16=0にx=3を代入。
9a+12-7a-16=0
a=2
元の式にa=2を代入すると、
2x2+4x-14-16
=2x2+4x-30=0 ←÷2
x2+2x-15
=(x-3)(x+5)=0
もう1つの解は、x=-5
aの値…2、もう1つの解…x=-5
(4) 40.0%
a>0から、y=ax2は下に凸のグラフ。
b<0から、y=bx+1は右下の一次関数。
xの変域よりグラフは原点を通過し、かつ下に凸なので、まず最小値y=0が確定する。(c=0)
y=bx+1はx=1のときにy=0
(1、0)を代入して、0=b+1
b=-1
最大値はx=-3のとき。
y=-x+1にx=-3を代入、y=4(d=4)
最後にy=ax2に(-3、4)を代入して、
4=9a
a=4/9
a=4/9、b=-1
(5) 60.0%
n≦√x≦n+1 ←2乗する
n2≦x≦(n+1)2
ある平方数n2から次の平方数(n+1)2までの差は100-1=99
(*xはn2を含むので-1すること!4と9の差は5だが、4を含むと6になる)
(n+1)2-n2
=2n+1=99
n=49
(6) 70.0%
『aとbの最大公約数が1』→aとbは共通の約数を持たない(互いに素)
a+b=偶数となる場合を考える。
和が偶数となるのは(偶数+偶数)か(奇数+奇数)
aとbがともに偶数の場合、公約数2から互いに素ではない。
aとbがともに奇数の場合に絞られる。
『aとbが互いに素でない場合、√(2ab)』
√(2ab)が偶数となるには、ab=2×(平方数)
これらを踏まえて、aで場合分けをする。
●a=1
bは奇数の5、7。
●a=2
b=4のとき、ab=2×4
●a=3
bは奇数の5と7。
さらに、b=6のとき、ab=3×6=2×9
●a=4
b=8のとき、ab=4×8=2×16
以上、7通り。
全体は4×5=20通りだから、確率は7/20。
(7) 52.2%
aの十の位をx、一の位をyとする。
a=10x+y
b=10y+x
(b>aなのでy>x。x、y≠0)
b+a
=(10y+x)+(10x+y)
=11(y+x)
b-a
=(10y+x)-(10x+y)
=9(y-x)
(b2-a2)/99
=(b+a)(b-a)/99
=11(y+x)9(y-x)/99
=(y+x)(y-x)=24
y+x>y-xだから、
(y+x、y-x)の組み合わせは、24×1、12×2、8×3、6×4。
y+xはいずれも偶数(24、12、8、6)なので、
xとyは偶数同士か奇数同士⇒y-xの差も偶数である。
12×2と6×4に絞られる。
y+x=12
y-x=2
連立を解くと、x=5、y=7
y+x=6
y-x=4
連立を解くと、x=1、y=5
したがって、a=10x+y=15、57
(8) 62.1%
答案では求め方も説明する。
y=1/5x2にx=5を代入、A(5、5)
ABの式を求める。
Bから右に5、上に6移動してAだから傾きは6/5→y=6/5x-1
これにx=tを代入、C(t、6/5t-1)
y=1/5x2にx=tを代入、D(t、1/5t2)
DC=1/5t2-(6/5t-1)=1/5t2-6/5t+1
E(t、5)だから、EA=5-t
1/5t2-6/5t+1=5-t-3
1/5t2-1/5t-1=0 ←5倍
t2-t-5=0
解の公式を適用。t<0より、t=(1-√21)/2
大問2(平面図形)
(1)① 83.3%
菱形の面積は〔対角線×対角線÷2〕
a×BD÷2=S
BD=2S/a
② 63.2%
△DHE∽△BFEの証明。
共通角より、∠DEH=∠BEF …①
∠DHEがあけすけに垂直に見える…。
HはCH=BGに由来する点なので、
これらを1辺とする△DCHと△CBGの関係に着目する。
仮定のCH=BG
菱形ABCDの辺から、DC=CB
AB//DCの同位角で、∠DCH=∠CBG
2辺とあいだの角が等しく、△DCH≡△CBG
対応する角より、∠DHC=∠CGB=90°
∠DHE=∠BFE=90° …②
①、②より、2角相等で∽。
(2)① 67.2%
FEは△BFEの1辺。
前問の△DHE∽△BFEが使えないかを疑う。
BEに対応するDEさえわかれば、相似比からFEが求まる。
上の部分に注目する。
三平方の定理から、DC2-CH2=DH2=DE2-HE2
49-4=DE2-9
DE>0より、DE=3√6cm
△DHE∽△BFEで、FE=3×12/3√6=2√6cm
② 22.2%!
DF=3√6-2√6=√6cm
△BEF∽△JDFの相似比はEF:FD=2:1なので、DJ=12÷2=6cm
△JDFで三平方→FJ=√30cm
BF:FJ=②:①だから、BJ=√30×③=3√30cm
△BCI∽△JDIより、IJ=3√30×⑥/⑬=18√30/13cm
大問3(空間図形)
(1)① 45.6%
ねじれの位置…延長しても交わらない、かつ平行でもない。
ABとBFはBで交わる。延長するとCGとBFは上で交わる。
ネジレはEH、GH、DH。
イ・エ・オ
② 6.7%!!
2/3倍と答えたくなるが、2つの台形を展開図に直してみよう。
EFとGFは一直線ではない!
また、∠BFEと∠BFGは異なる角度なので、
JFを底辺とみてもEFとGFは高さの比にならない!
△JEFと△JFGの底辺をEF、FGとして、
JをBに移動させた△BEF、△BFGで捉えると、
高さの比JF:BFより、△JEF:△JFG=△BEF:△BFG
△BEF:△BFGを求めればいい。
BF=4cm
四角形AEFBと四角形BFGCは等脚台形で左右対称。
お馴染みの方法で高さを出すと、2√3cmと√15cm。
△BEF:△BFG=6×2√3:4√15=3:√5
△JFGは△JEFの√5/3倍。
③ 18.9%!
ここも等脚台形で考える。
IJ+JKは長方形IJKLの半周だから15/2cm。
2cmの真ん中を削除して、左右の三角形を合わせる。(頂点は便宜上A、Cにした)
IJ+JK=15/2-2×2=7/2cm
2つの三角形は合同でも相似でもないが、〇と△が共通辺だから、
△AIJ:△AEF=〇:(〇+△)=△CJK:△CFG
IJ:EF=JK:FG
EF:FG=2:1だから、IJ:JK=②:①
JK=7/2×①/③=7/6cm
最後に消した2cmを足して、7/6+2=19/6cm
@別解@
上から図形を眺めてみる。
長方形EFGHの外周は20cm。正方形ABCDの外周は8cm。
頂点E→I→Aの順で外周の変化を追うと、【20cm→15cm→8cm】
上下の台形と左右の台形は異なるが、それぞれの4辺は平行なので減少率は一定。
外周の変化率からEI=⑤とするとIA=⑦になる。
IA=4×⑦/⑫=7/3cm
台形AEFBにおいて、EA、FBを延長した交点をOとすると、
辺の比から△OEFは1辺6cmの正三角形である。
△OIJも正三角形で、OI=IJ=2+7/3=13/3cm
IJ+JKが15/2cmだから、JK=15/2-13/3=19/6cm
(2)① 42.2%
(1)②の図が使える。
Bから垂線をひき、EF、FGとの交点をそれぞれP、Qとする。
BP=2√3cm、FQ=PM=1cm
△BPMで三平方→BM=√11cm
② 4.4%!!
求めるべき立体を面ANODで分割する。
立体AD―ENOHと立体NO―ABCDを断頭三角柱で求積するのが良いと思う。
AD、BC、EH、NOの中点をそれぞれR、S、T、Uとする。
立体AD―ENOH…底面積は対称面の△RTU、高さはAD、EH、NOの平均。
立体NO―ABCD…底面積は対称面の△RUS、高さはAD、BC、NOの平均。
3×√11÷2×(2+4+4)/3+2×√11÷2×(2+2+4)/3
=5√11+8√11/3
=23√11/3cm3
時間配分に注意したい。
大問1
(2)有理化するより、分子の項をそれぞれ÷√2する。
(4)原点通過と下に凸から最小値が判明する。
どちらのグラフで決まるか見極める。
(5)重複に気を付ける設問は過去問にもあった気がする。
(6)条件がわかりにくいので、いったん整理すると良い。
(7)昨年と同じ、2段階文字式。
b2-a2=(b+a)(b-a)だから対称式のように和と差を出しておくと、
分母の99が綺麗に消えてくれる。
整数問題で絞り込みをかける手法といえば偶奇判定。
大問2
(1)②C問題受験生には解きやすい証明だと思う。
(2)②解法によって時間差が生まれやすいか。
IJはBJ上の線分。△BCI∽△JDIは使う。
前問の答えから△BEF:△HDF=2:1を導く。
なるべく数字が小さいところで三平方を使うと計算が楽になる。
大問3
(1)②問題の立ち位置からしても2/3倍と答えやすいか。
2つの台形は勾配が異なり、高さが違う。
また、台形の角度も異なるので隣辺比も使えない。
③等脚台形の真ん中2cmの両サイドが比例で短くなっていく。
2cmを一度消し、計算したあとで2cmを足す。
なぜ2:1になるか、きちんと理解しておきたい。
(2)①前問ですでに情報がそろっている。
時間が足りないので、うまく活用したい。
②ラストの断頭は大阪Cでお馴染み。本問は分割して使うのがポイントであった。
2023年度・大阪(数学)A問題、B問題の解説はコチラ。
公立高校入試解説ページに戻る
コメント