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2021年度 東京都立高校入試問題過去問【英語】解説

平均54.1点(前年比;-0.6点)

問題はコチラ→PDFファイル
出題範囲の縮小は『関係代名詞のうち主格のthat、which、who
及び目的格のthat、whichの制限的用法(同様の働きをもつ接触節を含む)』
*直訳にこだわっていません。

大問1(リスニング)―52.1%

〔問題A〕 1回目の放送のあとに5秒、2回目は10秒の解答時間がある。
<対話文1>ア 68.3%
ユミ:デイビッド、私たちはこのビルの最上階にいるわ。ここからの眺めは最高よ。
デイビッド:いくつか寺が見えるよ、ユミ。
ユミ:見て!あそこに私たちの学校があるわ。
ディビッド:どこ?
ユミ:あの公園見える?そのそばよ。
ディビッド:ああ、わかった。これはとても素晴らしい眺めだね。
ユミ:気に入ってもらえて良かった。もうすぐ正午よ。
 7階に降りましょう。そこにおいしいレストランがあるわ。
問題―ユミとディビッドはどこで話している?
ア:ビルの最上階 イ:寺 ウ:学校 エ:ビルの7階
*『on the seventh floor』=7階
床に足が接している感じから接触の前置詞onを用いる。

なんとアメリカ式とイギリス式で階数の数え方が違うらしい( ゚Д゚)ハァ?
イギリス式では1階がground floorで、2階からfirst floor(#^ω^)・・・
受験英語は基本アメリカ英語なので出てこないが、誤って伝えてしまうおそれがある。

<対話文2>エ 38.8%
太郎:やあ、ジェーン。僕の宿題を手伝ってくれない?僕には難しくて。
ジェーン:OK太郎。でも今は職員室に行くわ。スミス先生にこの辞書を返さなきゃいけないの。
太郎:わかった。じゃあ、僕は図書館に行ってくるね。
 本を返して、宿題用に新しいのを借りてくるよ。
ジェーン:あとでそこに行って手伝うわね。
太郎:ありがとう。
問題―なぜ、ジェーンは図書館に行く?
ア:スミス先生に会うため イ:辞書を返すため
ウ:本を借りるため エ:太郎を助けるため
*return 人 物=give 人 back 物=give 物 back to 人
ウの誤答が多かった。

<対話文3>ウ 63.9%
女:すみません。南駅に行きたいのですが、次の電車は何時に出発しますか?
男:えーと、今は11時ですね。次の電車は11時15分に出ますよ。
女:まだ母が来てないのです。11時20分ごろに来ると思うのですが。
男:わかりました。そしたら11時30分発の電車に乗れますよ。11時55分に南駅に着きます。
女:ありがとう。その電車に乗ります。
問題―いつ女性は電車に乗る?
ア:11時15分 イ:11時20分 ウ:11時30分 エ:11時5
5分
*乗車予定時刻を答える。2回目の放送に集中。

〔問題B〕問1が5秒、問2が15秒の解答時間。
 みなさん、おはよう。私の名前はマーガレット・グリーンです。オーストラリア出身です。オーストラリアは広大な国です。行ったことありますか?大勢の日本人が毎年、私の国を訪れています。日本に来る前、私は中国で5年間、
英語を教えました。楽しい時間を過ごしました。
 日本に住んで6年になります。日本に着いたら1年間、日本のあちこちを見て楽しみました。多くの有名な場所を訪れました。それから、学校に通って2年間日本語を勉強しました。今、英語を教えて3年になります。この学校は、私が日本で英語教師として赴任する2番目の学校です。君たちの学校について教えて下さい。知りたいです。この学校の教師になれて嬉しいです。ありがとう。

<問題1>イ 74.2%
「グリーン先生はどのくらい日本で英語を教えているか?」
*日本に滞在して6年。1年目は旅行、2年間は日本語の勉強、3年間英語を教えている。

<問題2>例:To tell her about their school. 15.3%!
「グリーン先生は生徒たちに何をしてほしいか?」
*「want O to~」=Oに~して欲しい
代名詞に気を付けよう。
『tell me about your school』でme→her、your→theirに変換。
She wants them to tell her about their school.
公式解答では、wantの内容であるto不定詞以下を述べている。
「She wants to know about their school.」などの誤答が多かった。


大問2(短文読解&自由英作文)―47.8%

リョウタ:どんな日本の伝統的なおもちゃを作りたいかい?
ジェームズ:じゃあ、アメリカにいる弟のために何か作りたいな。
 弟と一緒に遊びたい。
リョウタ:わかった。(A)なんてどうだい?
ジェームズ:良いね。それ作りたい。
リョウタ:紙もってるよ。竹と糸もいるね。
ジェームズ:おぉ、ここらへんで売ってるお店あるかな?
リョウタ:あるよ。僕の家の近くにあるホームセンターさ。
ジェームズ:OK。
リョウタ:B)竹笛も作りなよ。竹だけで作れるよ。
ジェームズ:それも作りたいな。弟は喜んで吹いてくれると思う。
リョウタ:美しい音色を奏でるしね。

(1)ウ 74.4%
*A:紙は持っているが、竹と糸も必要→タコ。
B:竹だけで作れて、かつ美しい音がでるもの。

 

ジェームズ:7月20日だ。次の月曜には国に帰るよ。
リョウタ:25日に僕と一緒に海へ行くのを忘れないでね。その日は晴れるといいな。
ジェームズ:僕もだよ。その日は何も予定がないけど、他の日は忙しいよ。
 やるべきことをリストにして計画を立てたよ。これを見て。

 リストにあることをいつやるか決めないと。いくつかの空欄は僕が暇って意味だよ。
リョウタ:写真集について教えてよ。
ジェームズ:ホストファミリーへのプレゼントさ。
 彼らは僕を面白い場所にいろいろ連れていってくれて、僕がたくさん写真を撮ったんだ。
リョウタ:それもらったら嬉しいだろうね。いつ作るの?
ジェームズ:金曜の午後と日曜の朝だよ。
リョウタ:26日の最後のディナーの写真を付けたらどう?
ジェームズ:それ良いね。(A)27日に写真集をあげよう。
 その日の午前中に写真集を渡せるよ。
リョウタ:OK。太鼓のパフォーマンスって何?
ジェームズ:知ってのとおり、僕は太鼓の叩き方を習っているんだ。
 クラスメートや先生たちに披露するんだよ。水曜と木曜の午後に練習するよ。
リョウタ:なるほど。
ジェームズ:もう1つやんなきゃいけないのがあった。
(B)21日に家族のお土産を買いに行かないと。午後の授業がないし、その午後は何も予定ないし。
リョウタ:良いね。
ジェームズ:僕と一緒に行かない?
リョウタ:もちろん。

(2)ア 25.2%!
*A:26日のディナーの写真を追加するので、写真集をhost familyに渡すのはその後。

B:空欄を記入すると上のようになる。
Bのうしろにafternoonがでてくるので21日の午後。
イ・エの誤答が多かった。

 

リョウタへ。
僕が日本にいた間、助けてくれてありがとう。君と海に行ったことは特別な思い出だよ。日本の文化をたくさん知ったよ。それに、すばらしいクラスメートがいつも僕のことを助けてくれてとても幸せだった。彼らはすごく親切にしてくれて、日本について教えてくれたよ。

国に帰ったら、弟と楽しく遊んだよ。僕たちは一緒に日本の伝統的なおもちゃで遊んで嬉しかった。一緒におもちゃを作ってくれて感謝したい。誰かのために何かをするって良いことだと思う。だから、もう1つ試したことがあるんだ。ホストファミリーからお好み焼きの作り方を学んで、昨日、僕の友達にそれを作ったよ。彼らに日本食を食べてもらいたかったんだ。お好み焼きを食べたら、彼らは「おいしい。ジェームズありがとう」と言ってくれた。それを聞いて嬉しかったよ。

君は今まで誰かのために何かをしたことってある?僕に教えてよ。
君からの便りを楽しみにしています。 ジェームズ

(3)①エ 53.5%
*ア:誰かが僕のために何かをするのは良いことだとジェームズは考えた。
→for himが余計。自己本位なジェームズになる。
イ:ジェームズは自分の国についてホストファミリーに話すために、日本の同級生に助けられた。
ウ:何人かの友達からお好み焼きの作り方を教えたことを感謝されて、ジェームズは嬉しかった。
エ:ジェームズと弟はジェームズとリョウタが作った日本の伝統的なおもちゃで遊んで幸せだった。

② 38.3%
やあ、ジェームズ。
Eメールありがとう。楽しく読んだよ。素晴らしい思い出でいっぱいだよ。特に日本の伝統的なおもちゃを作ったり、君と一緒に海に出かけたのは楽しかった。
君の質問に答えるよ。「今まで誰かのために良いことをしたことがあるか?」
僕の答えはYES。それについて書くよ。
(空欄)
今後は別の話もしたいなぁ。また会えることを楽しみに待ってるよ。
リョウタ

解答例―One day when I was walking in the mall, there was a boy who got lost.
I took him to the information center, and he could meet his parents after ten minutes.
They thanked me, I was so happy to help them.
『ある日、ショッピングモールを歩いていたら、迷子の男の子がいた。
僕は彼をインフォメーションセンターに連れて行き、10分後、彼は両親に会うことができた。
彼らは私にお礼を言い、私は彼らを助けることができてとても嬉しかった』
*3文指定がツライ(*´д`*)
〔出来事〕→〔something goodの内容〕→〔happyなどで締め〕が良いかな?
get lost』=道に迷う、迷子になる
take O to~』=Oを~に連れて行く


大問3(対話文)―53.1%

ルミとケンタとアイカは東京の高校1年生。スティーブはアメリカからやってきた高校生。
彼らはランチのあと、教室で話している。
ルミ:ねぇ、ケンタとスティーブは何しているの?
ケンタ:やあ、ルミ、アイカ。日本語の物の数え方について話しているんだ。
スティーブ:ときどき、数の後ろに何を付け足すべきかわからなくなるんだ。
 たとえば、紙だったら「枚」、本だったら「冊」みたいな。
ルミ:私は、よく英語で物の前にくる単語をつけ忘れちゃうわ。
 「a piece of a cake」のようにね。
アイカ:(1)私もよ。英語と日本語の違いが多くて、覚えるべきことはたくさんあるわね…。
 ときどき混乱しちゃうわ。
ルミ:そうね。スティーブ、他にも日本語で難しいことってある?
スティーブ:あるよ。昨夜、僕のホストマザーが「村田先生が見える」と言ってて、
 僕たちの担任の村田先生が見えたのかと思ったよ。
 周りを見渡したんだけど、彼はいなかった。(2)訳がわからなかったよ
ケンタ:彼女は、先生が来ると言いたかったんだよ。
スティーブ:そういうことさ

ルミ:英語にも似たようなものがあるかしら?
スティーブ:あるよ。例を挙げると、助けてくれた人に感謝するとき何と言うかな?
アイカ:「Thank you for your help.」よ。
スティーブ:そうだね。よりフォーマルな状況では「I am grateful for your help.」とも言うよ。
ルミ:3)ああ、そのようなもので他の表現を思い出したわ
アイカ:教えて。
ルミ:もちろん。中学生のとき、教員室に行ってブラウン先生にレポートについて聞いたの。
 私が職員室に入ったとき、先生が「Please have a seat.」と言って意味がわからなかったわ。
スティーブ:それは「座って」という意味だよ。フォーマルな状況でも使われるよ。
アイカ:面白いね。私たちはもっとフォーマルな表現を学んで、
 英語と日本語の両方でそれをもっと使うべきだと思うわ。
ルミ:私はスティーブにそれを使うべきかしら?
ケンタ:うーん…(4)僕はそう思わないな
アイカ:どういうこと?
ケンタ:僕がスティーブと日本語で話しているとき、シンプルな表現を選ぶよ。
 だって、僕が言ってることをわかってもらいたいし。彼は僕の親しい友人だよ。
アイカ:そっか。状況に応じてベストな表現を使うべきなのね。
スティーブ:あと、話す速さもだよ。ルミとアイカは僕のためにそれをしてくれている。
 そしてシンプルな表現も使ってくれる。僕はとても親切に感じるよ。
 君たちと日本語で話していて楽しいさ。
アイカ:私も同じよ。
ケンタ:僕もスティーブに日本語を教えている時に、1つ気づいたことがあるよ。
 日本語って面白い。
ルミ:どうしてそう思うの?
ケンタ:同じものを表す異なる言い方がたくさんあるからさ。
 たとえば、日本語の「I」は「わたし」「わたくし」「ぼく」とかね。
アイカ:「I」を表す単語自体を使わなくていいときもあるしね。
ケンタ:その通りだ。そんなこと考えたこともなかった。「感謝しています」
スティーブ:わお、その日本語の表現はフォーマルに聞こえるよ。
ケンタ:そうだね。「I am grateful.」ということだよ。
スティーブ:面白い。もっと日本語の表現を学びたくなったよ。もっと教えて頂きませんか?
ルミ:何て?
スティーブ:「Will you teach me more?」ってこと。
アイカ:もちろん。そして、私達にもっと英語を教えて頂きませんか?
ルミケンタ:ええ、お願いします。
スティーブ:(5)喜んでそうするよ

(1)エ 59.4%
*直前のルミのセリフ。I often forget to add words before some things.
doはoften以下の内容。
ア:アイカも英語と日本語にたくさんの違いがあることを覚えている。
イ:アイカも物の数の表し方について話している。
ウ:アイカも数の後ろに単語を付け足している。
エ:アイカもよく物の前につく単語を付け忘れる。

(2)イ 61.3%
*「That was confusing.」=それは混乱させた。混乱させたものが主語。
(混乱したスティーブを主語にすると、「Steve was confused.」になる)
thatの内容は、担任の村田先生がいないのにホストマザーが「見える」と言ったこと。
日本語の「見える」には、「来られる」「いらっしゃる」という意味がある。
ア:ホストマザーが担任の村田先生がスティーブのように見えたと言ってスティーブは混乱した。
イ:ホストマザーが担任の村田先生を見えたのかと思い、スティーブは混乱した。
ウ:担任の村田先生がそこにいて、スティーブは混乱した。
エ:スティーブはホストマザーを見ることができず、混乱した。

(3)ア 54.4%
*ルミは〔   〕を覚えていた。
「I am grateful for your help.」のようなフォーマルな表現→「Please have a seat.」
ア:フォーマルな状況で使われる他の英語表現
イ:フォーマルな状況で使われる他の日本語表現
ウ:助けてくれた人に感謝を伝える他の英語表現
エ:助けてくれた人に感謝を伝える他の日本語表現

(4)ア 51.1%
*ケンタは〔   〕とは考えない。
スティーブに対して、フォーマルよりシンプルな表現を選んでいると言っている。
ア:ルミはスティーブと一緒にフォーマルな表現を使うべき
イ:ルミがフォーマルな表現を使うのは難しい
ウ:スティーブはルミが言いたいことを理解すべき
エ:ルミがフォーマルな状況でフォーマルな表現を使うのは重要だ

サボがお世話になっている、猫でもわかる秘密の英語勉強会より。
高校では難しい単語をたくさん習いますが、会話ではシンプルな表現が好まれます。

(5)ウ 57.7%
*スティーブは喜んで〔   〕する。
be happy to~』=喜んで~する
スティーブは3人に日本語を教えてもらい。3人はスティーブから英語を教えてもらう。
ア:フォーマルな状況で使われる多様な日本語の表現を使うこと
イ:フォーマルな状況で使われる英語の表現の一例を挙げること
ウ:アイカ、ルミ、ケンタにもっと英語を教えること
エ:アイカ、ルミ、ケンタから日本語を教わること

(6)イ 45.9%
*アイカとルミが日本語でスティーブと話すとき、〔  〕な表現を使うと、
スティーブは彼女たちと楽しく会話する。
(4)の通り、simpleな表現。
ウの誤答が多かった。

(7)ウ 41.9%
* 今日、友達のルミ、ケンタ、アイカと日本語と英語における
異なる表現について話しました。まず、物の数え方について話しました。ルミとアイカは英語でそれを言うのが難しいです。ルミは私に日本語の難しさについてA)聞き、私は以前、ホストマザーが言っていた(B)日本語の表現の1つがわからなかったと言いました。
 その後、フォーマルな状況で使われる英語の表現について話しました。私たちが日本語で話しているとき、彼らの日本語はいつもわかりやすいです。日本語と英語の両方で彼らと話すのが楽しいです。最後に、ケンタは(B)日本語は面白いと言いました。私も同感です。ときどき、難しいですが楽しく日本語を勉強しています。私は彼らにもっと日本語の表現を教えて(B)もらいたいです。

最後は、「ask O to~」=Oにto以下のことを頼む。
直訳すると、もっと日本語の表現を私に教えることを彼らに頼む
→彼らに~を教えてもらいたい。
エの誤答が多かった。


大問4(長文読解)―47.1%

 ハルトは高校2年生。彼には親しい友人が2人いる。アヤカとオリビアだ。オリビアはオーストラリア出身だ。3月のある日、アヤカはハルトに言った。「毎週水曜の放課後、ボランティアで児童館に行ってるの。私たちの学校の近くにあって、何人かのボランティアを募集してるの。オリビアは来週から参加するんだけど、あなたも手伝ってくれない?」ハルトが答える。「僕が?僕が助けられることがあると思う?ないと思うんだけど…」アヤカが言う。「あるわよ。ハルトができることはきっとあるわ。」ついにハルトは承諾し、それを聞いたアヤカは喜んだ。
 次の水曜日、ハルトはアヤカとオリビアと共に児童館を訪れた。職員の1人の佐々木さんが彼らを歓迎し、「私たちの児童館で、子供たちとたっぷり過ごしてください
」と言った。こうも付け足した。「この児童館は多くの子供たちが通います。とくに多いのが小学生ですね」
 プレイルームで何人かの子供たちが遊んでいた。オリビアが話しかけた。「やあ!私はオリビア。オーストラリアから来ました。日本語を勉強していて、君たちに絵本を読みたいわ」次に、ハルトが一緒に遊んだり、子供たちに数学を教えたいと言った。そのとき、1人の少年が下を見て絵を描いていた。アヤカが言う。「彼はカズヤ、9歳よ。いつも放課後ここへ来るの。」ハルトが笑顔で彼に話しかける。「やあ!僕と遊ばないかい?」カズヤは嫌と答え、絵を描き続けた。アヤカがハルトに言う。「気にしないで」ハルトはカズヤの気持ちがわからなかった。佐々木さんが言う。「カズヤはとてもシャイな子なのです。時間をかけないと彼の友達にはなれません」ハルトが言う。「そういうことでしたか」彼は自身に言い聞かせる。「カズヤと友達になるのは簡単ではないけど、友達になりたい」
 1週間後。2度目の訪問でハルトと何人かの子供たちは外でサッカーをする予定だった。ハルトがカズヤに言う。「一緒に遊ぼう」カズヤは嫌とだけ言い、絵を描き続けた。ハルトはがっかりした。彼は思った。『カズヤは僕と話したくない』彼が児童館の図書館に行ったとき、オリビアが子供たちと一緒に日本語の絵本を楽しく読んでいた。アヤカも子供たちの宿題を手伝っていた。彼女たちは幸せそうだった。
 翌週、ハルトはカズヤに話しかけようとはしなかった。子供たちの宿題の手伝いをした。その夜、アヤカが彼に電話して言った。「今日、カズヤに話しかけなかったじゃない。カズヤから聞いたわよ。彼、悲しそうだった」それを聞いてハルトは驚き、思った。『カズヤと友達になるには何がベストなのか?彼は児童館でずっと絵を描いている。それが鍵かもしれない』ハルトはカズヤと友達になる方法として
1つのアイデアが浮かんだ。
 次の週の水曜日、ハルトはまた児童館を訪れた。4回目の訪問だ。アイデアが成功するのを願った。彼は画用紙に絵を描き始めた。カズヤが見ているのに気づいた。カズヤがハルトに尋ねる。「何してるの?」彼は緊張しているようだった。ハルトが答える。「紙芝居を作ってるんだ。僕は絵を描くのがうまくないんだ。手伝ってくれない?」カズヤはしばらく考えて言った。「うん。僕は絵を描くのが好き」ハルトは嬉しかった。ハルトが続ける。「これを作り終えたら、ここで紙芝居を子供たちに読んでもらうようにオリビアに頼んでみるね」カズヤが言う。「良いね」
 その後、カズヤとハルトは一緒に紙芝居を作り始めた。絵を描いている間、彼らはお互いの話をした。カズヤが言う。「はじめて会ったとき、笑顔で僕に話しかけてくれて嬉しかったよ。だけど何も言えなくてごめんなさい」ハルトがうなづいて言う。「気にしないで」カズヤは微笑んだ。アヤカと子供たちが来て言った。「カズヤの絵、上手ね!」カズヤは笑って言う。「ありがとう」彼はとても嬉しそうだった。
 2週間後、カズヤとハルトは紙芝居を作り終えて、オリビアに見せた。彼女が言う。「とても素晴らしいわ!頑張ったわね!」ハルトがそこで子供たちに紙芝居の読み聞かせをしてもらうようオリビアに頼んだ。彼女は微笑んで言った。「もちろん、やるわ」まもなくして佐々木さんがやって来て、カズヤとハルトに言った。「おお、素晴らしい!あなたたちは仲の良い友人になったね!」

(1)イ 76.9%
*ハルトは〔   〕を理解できなかった。
ア:カズヤがハルトに話しかけたかった理由
イ:カズヤが嫌といい、絵を描き続けた理由
ウ:カズヤがハルトに一緒に遊んだり、数学を教えてもらいたかった理由
エ:カズヤはアヤカに絵を描くことを話した理由
ちなみに、『arithmetic』は算数というより算術、主に四則計算をさすようです。

(2)エ→イ→ア→ウ 28.1%!
*エ:ハルトが児童館に行く決意して、アヤカは喜んだ。
イ:オリビアが子供たちと一緒に日本語の絵本を読んでいたとき、幸せそうだった。
ア:アヤカはハルトに電話をして、カズヤのことについて話した。
ウ:カズヤとハルトが作った紙芝居はとても素晴らしいとオリビアが言った。
イとアを取り違える誤答が多かった。

(3)①ア 42.4%
*アヤカが児童館についてハルトに話したとき、〔   〕。
ア:ハルトはアヤカを助けられるかわからなかった。
イ:ハルトは毎週水曜の放課後、オリビアに参加してもらいたかった。
ウ:ハルトは児童館がボランティアを募集していることを望んだ。
エ:児童館は多くの子供たち、とりわけ小学生が利用していることをハルトは知った。
「be needed」=ボランティアが必要とされている≒ボランティアを募集している

②エ 58.3%
*ハルトが2度目の訪問でカズヤに話しかけたとき、〔   〕。
ア:カズヤと友達になるには多くの時間がかかるとは考えていなかった。
イ:カズヤが児童館の図書館に行くと聞いて驚いた。
ウ:カズヤがプレイルームで一緒に遊びたいと考えていた。
エ:カズヤが嫌といい、絵を描き続けたことにがっかりした。
「That made Haruto disappointed.」=それはハルトをがっかりさせた。
make O C』=OをCの状態にする。有名な第5文型。
『disappoint』は、(人を)がっかりさせる。
(人が)がっかりする、という形は受動態にする。

③イ 52.9%
4回目の訪問で、ハルトは〔   〕と聞いて嬉しかった。
ア:カズヤはハルトの絵が好き
イ:カズヤはハルトの紙芝居を手伝う
ウ:カズヤは他の子どもたちと遊びたい
エ:カズヤはハルトとサッカーをするつもり

(4)①エ 33.1%!
*カズヤがハルトと初めて会ったとき、どう感じたか?
ア:絵を描き続けたかったので悲しかった。
イ:ハルトと友達になるのは簡単ではないと感じた。
ウ:ハルトとは話しやすいと感じた。
エ:ハルトが笑顔で話しかけてくれて嬉しかった。
『be easy to~』=~しやすい
This vase is easy to break.=この花瓶は割れやすい。
イの誤答が多かった。

@どう思いますか?@
『あなたは~をどう思いますか?』と相手に意見を尋ねたいとき、
『どう』の部分に引っかかって「How do you think-?」としがちですが、
正しくは「What do you think-?」になります。
【あなたは何を考えますか?=あなたはどう考えますか?】
WURK
上のページによると、whatはモノ・コトといった名詞について聞くのに対し、
howはモノ・コト以外の形容詞や副詞について聞く違いがあるようです。
本問は『How did Kazuya feel-?』『He was glad-』と受け答えが形容詞になっています。
「How do you think-?」にすると、”どのような方法で考えるか”だと思考方法と問い、
単純に意見を聞きたいときはwhatの方が自然です。

②ウ 37.7%
*ハルトはどうやってカズヤと友達になった?
ア:彼が
他の子供たちと一緒に紙芝居を読むことで
イ:彼が子供たちに紙芝居を一緒に読んでもうようオリビアに頼むことで
ウ:カズヤが好きなことを理解し、一緒にやることで
エ:カズヤに他の子供たちと遊ぶよう頼むことで

@2021年度・都立解説@
数学…平均53.3点 数学(分割後期) 社会…平均54.6点 理科…平均47.8点
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◆menu◆ 公立高校入試…関東圏メイン。千葉だけ5教科あります。%は正答率。
国私立高校入試…数学科のみ。ハイレベルな問題をそろえてみました。
難関中算数科…中学受験の要。数学とは異次元の恐ろしさ(;´Д`)
難関中社会科…年度別。暗記だけじゃ無理な問題がいっぱい!
難関中理科…物化生地の分野別。初見の問題を現場思考でこなせるか。
難問特色検査…英国数理社の教科横断型思考問題。
センター試験…今のところ公民科だけ(^-^;ニュース記事だけじゃ解けないよ!
勉強方法の紹介…いろいろ雑記φ(・・。)
QUIZ…☆4以上はムズいよ!
noteも書いています(っ´ω`c)
入試問題を題材にした読み物や個人的なことを綴っていこうと思います。
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