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2022年度 神奈川県公立高校入試問題過去問【理科】解説

平均58.9点(前年比;+8.8点)

問題はコチラ→PDFファイル

大問1(物理総合)

(ア)6 67.1%
*a:音は振動。波の性質を持ち、粒子ではない。×
それぞれの物体には決まった振動数(固有振動数)があり、
固有振動数が等しい音さで共鳴(共振)が起こる。
b:音は気体・液体・固体いずれでも伝わる。×
隣の部屋の物音が聞こえるのは壁(固体)が振動するからである。
音の速さは空気中で秒速340m、水中で秒速1500m、鉄では秒速5900mほどになる。
固体は密度が高いため、ある分子の振動は隣の分子に伝わりやすい
また、気体は温度が高くなると分子がよく運動して伝わりやすくなり、音速がさらにあがる。
c:光の速度は秒速30万km(地球7周半)。
光は一瞬で伝わるので、雷を見た時刻=雷の発生時刻と考えて差し支えない。
一方で、音速は340mと光速の100万分の1しかない。
雷が見えてから音が聞こえた時間(秒)×340(m)で雷までのおよその距離が求まる。〇
d:弦の長さを短くすると振動数があがり、音の高さがあがる。〇

(イ)3 67.1%
*力学的エネルギー保存の法則…運動エネルギーと位置エネルギーの和は一定。
物体が最高点に達するまでは運動エネルギーが減少して物体は次第に遅くなり、
反面、位置エネルギーが増加していく。
最高点では運動エネルギーが0。物体は静止し、位置エネルギーが最も高い状態にある。

(ウ)2 50.7%

*まずはグラフを確定する
回路①…抵抗が直列→電流がより流れにくくなる。(下のグラフ)
回路②…抵抗が並列→電流がより流れやすくなる。(上のグラフ)

格子点が通過する6.0Vに注目してみる。
回路①…6.0V÷0.2A=30Ω
直列の合成抵抗は各抵抗の和だから、抵抗B=30-20=10Ω
回路②…6.0V÷0.6A=10Ω
並列の合成抵抗の逆数は各抵抗の逆数の和にあたる
1/C=1/10-1/20=1/20、抵抗C=20Ω

大問2(化学総合)

(ア)3 83.3%
*ロウが液体から固体に状態変化した。
→ロウの粒子の間隔が小さくなり、密度が大きくなった=体積が減少した。
状態変化で体積は変わるが、質量は変わらない
ビーカーに接している外側のロウがいち早く冷めて固まっていき、
最後に固まる真ん中部分に減少した体積分が凹みとなってあらわれる。

(イ)3 60.4%
*塩酸に石灰石を混ぜると二酸化炭素が発生する
反応前…a(塩酸・ビーカー)+b(石灰石)
反応後…c(ビーカー・ビーカー内の物質)
a+b-cで反応によって生まれ、空気中に逃げていったCO2の質量が求まる。
ちなみに、化学反応式で示すと以下のようになる。
CaCO3(炭酸カルシウム)+2HCl(塩酸)→CaCl2(塩化カルシウム)+H2O+CO2

(ウ)1 56.3%
*化学反応式。

反応前後で各原子の総数は同じ。
Cはプロパンと二酸化炭素にすべて出ている。
残りのOとHのうち、登場回数の少ないHに注目する
反応前のHは8個。水の係数は8÷2=4

反応後のOは、3×2+4×1=10個
酸素の係数は10÷2=5


大問3(生物総合)

(ア)3 92.2%
*体細胞分裂。

分裂前の細胞を母細胞(ぼさいぼう)、分裂後の細胞を娘細胞(むすめさいぼう)、
細胞が分裂する一連の過程を細胞周期という。
細胞周期は間期と分裂期、分裂期はさらに前期・中期・後期・終期に分けられる。
間期では母細胞でDNAの合成(複製)が行われる。
分裂期の前期では核膜が消え、中期では染色体が赤道面に並び、
後期で染色体が分離して両極へ移動、終期で仕切りができて2個の娘細胞ができる。
このとき、植物細胞では細胞板が生まれ、動物細胞では外側からくびれが生じて区切られる。

(イ)1 70.7%

*問題文に情報を付け加えよう。
A~Fのうち、酸素が発生した1本はどれか?
光合成には水+二酸化炭素+光が必要だからBが適する。
対照実験で『光合成には二酸化炭素が必要である』ことを確かめたいので、
それ以外の条件(光とオオカナダモ)が同じであるAと比較すれば良い。

(ウ)4 75.1%

*先に被食者のゾウリムシが急増し、後から捕食者のシオカメウズムシが増加する。
これだけで4に絞れる。

明石・神戸の虫ときどきプランクトンより。
こいつがシオカメウズムシらしいです。カメムシっぽい!

大問4(地学総合)

(ア)1 31.4%!
*思考系です。
そもそもなぜ乾湿計で湿度が計れるのか。
 乾球温度計は普通の温度計で気温をあらわす。湿球温度計は塗れたガーゼに包まれており、いわば湿度100%の状態で気温を測る。水の蒸発で湿球の熱が奪われるので、乾球より温度は低い。
 そして、空気1m3に溶け込める水蒸気の量(g)は飽和水蒸気量で決まっている。気温が高いほど飽和水蒸気量は多くなり、気温が低いほど飽和水蒸気量は少なくなる。
 乾球と湿球の温度差がない場合、すなわち、乾球温度=湿球温度の場合は、空気中に水蒸気がこれ以上溶け込めない飽和状態である
湿度100%を表す。逆に、乾球温度と湿球温度の差が大きい場合、湿球からそれほど熱が奪われるまで水が蒸発しており、空気が乾燥している=湿度が低い。
 本問では湿球に巻かれたガーゼが完全に乾いていた。乾球と同じ状態だから、本来の湿球より温度は高くなる。2つの乾球は同じ温度を示すので温度差がなく、湿度の高い状態(湿度100%)を示す。

(イ)4 56.0%

*図の天気図には温帯低気圧が見られる。
温帯低気圧の風向から考えるとわかりやすいと思う。
コリオリの力が働き、北半球の風向は右方向に傾き、
高気圧では時計回りに、低気圧では反時計回りに渦を巻く
寒冷前線が通過すると、南寄りの風から次第に北寄りの風に変わって寒くなる。

@熱輸送@
赤道と極地方の気温差は約40℃で保たれている。
これは低緯度で発生した熱が大気の大循環や海流を通じて高緯度に運ばれるからである(熱輸送)。
温帯低気圧は中緯度での熱輸送を担当している。

計算気象予報士の知のテーパより。温帯低気圧の発生過程を立体的に描いた図。
南側の暖気と北側の寒気が混ざり合おうとする。
重い寒気は下へ、軽い暖気は上へ移動するが、コリオリの力で北半球では反時計回りにネジる。
やがて温帯低気圧へと発達し、大気がかき回されることで高緯度に熱が運ばれる。

(ウ)4 73.2%
*ⅰ:示準化石…地層が堆積した地質時代を推定する。アンモナイトは中生代。
示相化石…地層が堆積した当時の環境を推定する。
サンゴの化石であれば、暖かい遠浅の海であったと考えられる。
ⅱ:地層の順番。

地層は下にあるものほど古い(地層累重の法則)。
D→C→Bの順で堆積し、次に断層が起きてこれら3つの層が一緒にズレた。
断層は波状の不整合面で途切れており、不整合は断層のあとにできたことになる。
不整合の上のA層が最後に積もる。

@不整合@

大人のやりなおし中学地学より。
地層が時間的に連続して堆積する構造を整合という。
反対に、地層が時間的な隔たりをもって堆積する構造を不整合という。
上図の①では海面下で地層が連続して堆積していたが、②地殻変動が起きて隆起し、
③地表にあらわれた地層の表層が風化や浸食を受けてデコボコになっている。
④でふたたび海面下に沈み、新たな地層が重なるとデコボコの不整合面ができあがる。
不整合面に接する上下の地層には時間的な隔たりがある
不整合面の上の層はいち早く堆積する礫である場合が多く、これを基底礫岩という。

@@
難易度の高い練習問題を置いておきます。
駒場東邦からの出題です。解答は下のカッコ内をドラッグしてください

解答〔

解答〔


大問5(凸レンズ)

(ア)2 44.3%

*凸レンズから外れる①・⑦以外を選べばいい。
凸レンズの中心を通る④の延長線上にある焦点で1点に交わる。
焦点を通過する⑤は、凸レンズを通過すると凸レンズの軸に対して平行に伝わる。

(イ)2 45.5%

*物体を焦点距離の2倍の位置に置くと、像が実物大になる
スクリーンにはっきりとした像が映る=スクリーン上で光が集まる。
グラフから物体~凸レンズ、凸レンズ~スクリーンが40cmのときに等しくなる。
焦点距離は、40÷2=20cm

(ウ)4 50.0%
 *図で覚えてしまうのが早い。

Hello Schoolより。
左にある絵描きの像が焦点距離の2倍より内側にあるときに像が大きくなる
像が焦点にあると光が平行になり、交わらないので像ができない。
本問では凸レンズと物体との距離が20cmより長く、40cmより短いA・Bが正答となる。

(エ)ⅰ…1、ⅱ…4 16.2%!

*ⅰ:凸レンズと物体との距離が15cm⇒焦点距離の内側にあるケース。
光が1点に交わらず、物体と同じ側により大きい虚像があらわれる
像の向きは物体と同じ正立。(上下左右反対だと倒立)
高校受験の範囲外になるが、必ずしも実像=倒立、虚像=正立とは限らない。
複数のレンズをうまく組み合わせれば正立実像を作れる。顕微鏡は倒立虚像である。

ⅱ:Y虚像なので光は1点で交わらない。
Z問題はこちら…。完全解答ゆえミスできない。・゚・(ノε`)・゚・。

作図の方法@
①軸に対して平行な線を描き、凸レンズを通過したら焦点に伸ばす。
②凸レンズの中心を通過する線をひく。
③2本の直線を物体の後方に延長させた交点が虚像になる。
比較すると、凸レンズに物体を近づけたほうが虚像が小さい。
ルーペは虚像を利用するが、ルーペから物体を少し離すと大きく見える。

大問6(電池)

(ア)3 73.9%

*選択肢は銅・亜鉛・硫酸のみでマグネシウムが登場しない。
赤枠に着目すると、硫酸銅水溶液に浸した亜鉛片だけ固体が付着している。
これは銅より亜鉛の方がイオンになりやすいため。
Zn(亜鉛)→Zn2+(亜鉛イオン)+2e(電子)
亜鉛が電離(イオン化)して2個の電子を放出し、亜鉛イオンになる。
一方で、硫酸銅水溶液の電離式は、
CuSO4(硫酸銅)→Cu2+(銅イオン)+SO42-(硫酸イオン)
銅イオンが2個の電子を受け取って銅Cuとなって、亜鉛片に付着した。

(イ)1 77.5%

*金属片に固体が付着したところは、金属片の方がイオンになりやすいことを示す。
イオン化傾向(イオンへのなりやすさ)の大きい順に並べると、
マグネシウム(Mg)>亜鉛(Zn)>銅(Cu)
硫酸銅水溶液には銅イオンCu2+が含まれている。銅片を入れてもCu同士で何も起こらない。
亜鉛片を入れると銅より亜鉛の方がイオンになりやすいので、前問(ア)のような反応が起き、
亜鉛が溶けて薄くなる代わりに銅が表面に付着した。
マグネシウムは銅や亜鉛よりもイオンになりやすく、マグネシウムが2個の電子を放出してイオン化(Mg2+;マグネシウムイオン)、水溶液中で2個の電子を受け取った銅イオンや亜鉛イオンが銅、亜鉛となり、マグネシウム片に付着した。

(ウ)3 65.1%

*ダニエル電池。電圧計を見ると+と-がダダ漏れ(‘Д’)
+につながる銅板が+極、-につながる亜鉛板が-極
先に亜鉛がイオン化。
(-極;負極)Zn→Zn2++2e
電子が導線を移動、銅板で溶液中の銅イオンが電子を受け取って銅になる。
(+極;正極)Cu2++2e→Cu
電流の流れは電子の流れの逆だから、銅板が+、亜鉛板が-とも判断できる。
つまり、イオン化傾向の大きい金属が-極になる。

(エ)あ…1、い…2 52.7%
*あ:イオン化傾向の差が大きいと、
(-極)電子放出→(導線)電子移動→(+極)電子受け取り
この一連の作業が速くなり、電子の流れが大きくなるため、電圧が高くなる

い:
表より、金属X片は硫酸銅水溶液だけに溶けて、表面に銅が付着した。
銅よりXの方がイオンになりやすい
一方で、金属X片は硫酸亜鉛水溶液には反応せず、
硫酸X水溶液(仮称)に亜鉛片をひたすと、亜鉛片の表面に金属Xが付着した。
Xより亜鉛の方がイオンになりやすい
イオン化傾向をまとめると【Mg>Zn>X>Cu
XとCuの距離は、MgとCuの距離より短い。
→イオン化傾向の差が小さい→電圧は低くなる。

@余談@
中学生レベルでイオン化傾向が亜鉛より小さく、銅より大きい金属は鉄(Fe)。


大問7(酵素)

(ア)6 68.3%

*Pikuuより。
上図以外にも消化酵素はいろいろあるが、代表的なものはおさえておきたい。
アミラーゼはデンプンをマルトース(麦芽糖)に、マルターゼがマルトースをブドウ糖に分解。
ペプシンはタンパク質を分解する。トリプシンやペプチダーゼの力を借りて最終的にアミノ酸に変わる。
リパーゼは脂肪を分解し、脂肪酸とモノグリセドに変わる。

唾(だ)液に含まれる消化酵素はアミラーゼ。胃液はペプシン
すい液にはデンプン・タンパク質・脂肪を分解する消化酵素すべてが含まれている
小腸にもマルターゼやペプチダーゼが分泌される。
胆汁は消化酵素ではない点に注意!
脂肪を乳化させて水に溶けやすい形に変え、脂肪の消化を助けるはたらきをする。
胆汁は肝臓でつくられてから胆のうで濃縮され、胆管を通じて十二指腸に出される。
タンパク質を分解する酵素が含まれるのは胃液とすい液(と小腸)にある。


秀逸な実況動画です(*´ω`)
17分30分ほどの動画ですが、面白いのでお時間のある方はぜひ見てください。
最初のアミラーゼでデンプンがオリゴ糖に分解されたとありますが、
オリゴ糖の一種がマルトースです。

(イ)2 70.5%
*試験管Aには脱脂粉乳溶液9.0cm3、酵素液I1.0cm3が含まれており、
これをお湯にひたして40℃に保つ。
「酵素液のはたらきでタンパク質が分解された」ことを対照実験で示したいので、
酵素液Ⅰ1.0cm3を水1.0cm3に変えて、他の条件を同じにすればいい

(ウ)5 76.2%
*表や図からわかる情報を整理する。

表1は大雑把な理解でOK。
脱脂粉乳に含まれるタンパク質が分解されると、にごりは薄くなる。

表2では酵素液の濃度が異なる。酵素液Ⅰが最も高く、酵素液Ⅳが最も低い。
表3は酵素液ⅠをAに、ⅡをBに、ⅢをCに、ⅣをDに入れた。
グラフのにごり0=脱脂粉乳のタンパク質がすべて分解された時間()をみると、
BはAの2倍、CはAの4倍&Bの2倍の時間がかかっている
表2で酵素濃度を調べてみると、A100%、B50%、C25%、D12.5%。

酵素濃度が高いほどタンパク質の分解速度が高く、分解に要する時間が短い
酵素濃度が半分だと分解時間は2倍かかると考えられる。
Dの酵素濃度はCの半分だから、タンパク質の分解に要する時間は24×2=48分

(エ)4 60.1%
*選択肢が長いが、それほど難しくはない。
『消化酵素は繰り返しはたらくことができる』のであれば、脱脂粉乳溶液のタンパク質をすべて分解した酵素液に再度、脱脂粉乳溶液を加えてもタンパク質を分解するはず。
選択肢のなかで、「実験のあと」がつくのは3か4。
脱脂粉乳溶液を加える4が正答となる。

@酵素@
酵素とは化学反応を助ける触媒である。
触媒を通すと反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を小さくして、
酵素の触媒作用で体内で起きる化学反応を促進することができる。
反応速度は実に数百万~数億倍以上に跳ね上がるらしい( д) ゚ ゚
また、触媒は反応の前後では変化がなく、反応で酵素は消費されない。

WIKIBOOKSより。
基質は酵素と結びついて化学反応を起こす物質。脱脂粉乳のタンパク質が基質にあたる。
酵素と基質が結びつくと酵素基質複合体となって、化学反応により生成物ができる。
アミゼーラがデンプン、ペプシンがタンパク質だけを分解するように、
酵素は特定の基質としか結びつかない。これを酵素の基質特異性という。

大問8(天体)

(ア)3 81.5%
*北極星の位置が動かない理由。

多摩六都科学館より。
星が動く理由は地球が自転しているから
北極から地球をながめると反時計回りに自転しており、
地球上では北の空は反時計回りに動いて見える。
北極星は地球の地軸の延長線上にあるため、自転の影響を受けずに静止して見える

2:北極星が地球の自転に合わせて運動するため。
→確かに地球の自転速度と同じ速さで動いていれば止まって見えるが、
北極星(こぐま座の2等星)は地球から数百光年先にあるため、
多少動いていたとしても地球からでは見分けがつかない。

@歳差運動@

国立天文台より。
実は地球の地軸は長い周期で回転しているという…。
地軸の北側の延長線と天球の交点を天の北極といい、天の北極は約720年ごとに10°ずつズレており、約26000年で地軸が1周する。西暦2023年から12000年後あたりでは、こと座のベガが北極星になるといわれている。


なぜ、地軸が回るのか。。
コマを回転させるとコマの回転軸も周期的に回転している。物理学では歳差運動(首振り運動)
というそうで、公転面の垂直方向に対し23.4°傾きながら自転をする地球も、他の天体の引力を受けてコマのように歳差運動をする。

(イ)ⅰ…2、ⅱ…1 26.0%!
*ⅰ:北の空は北極星を中心に反時計回りに動いて見える。
ⅱ:おおぐま座の一部である柄杓の形をした7つの恒星を我々が勝手に北斗七星と名づけただけであって、7つの恒星はそれぞれ無関係である。地球から非常に遠くにあり、それぞれの恒星も互いに大きく離れている。

(ウ)1 46.1%
*地球の自転から星は1日で360°動いて見える(星の日周運動)。
1時間では、360÷24=15°反時計回りに進む。
一方で、地球の公転から星は1年間で360°動いて見える(星の年周運動)。
1日あたりでは約1°反時計回りに進む

午後9時に見た北斗七星が、別の日では午後8時に同じ場所で見えた。
同じ場所で1時間早く見られた⇒15°先に進んでいる。
これは星の年周運動で15°反時計回りに進んでいたから
よって、15日後となる。

(エ)X…4、Y…4 33.9%
*X:北極星の高度=その地点の緯度
北緯43度で観測した北極星の高度は43度になる。

東京(北緯35度)では高度35度に北極星を観察できる。
図では北極星が2つあるが、これは北極星が地球からかなり遠いところにあり、
2本の直線は平行とみなすことができるため、同じ北極星をさしている。
90-35=55°を同位角で地球内部に移動。観測地点の緯度は90-55=35°で緯度と等しくなる。
むかしの航海では北極星を手がかりに現在地の緯度を知った。
Y:北極星が見える限界。

北極星が地軸の延長線上(天の北極)にあるとわかれば、北半球側でしか見えない。
見える範囲の限界は赤道付近と判断できる。

北極星とは逆に、天の南極付近には南十字星(サザンクロス)がある。
南半球の国旗に描かれている南十字星だが、
実は日本でも沖縄の一部では南の低い空に観測することができるようだ。

@2022年度・神奈川解説@
数学…平均52.9点 数学(追検査) 社会…平均62.4点 英語…平均52.1点
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難問特色検査…英国数理社の教科横断型思考問題。
センター試験…今のところ公民科だけ(^-^;ニュース記事だけじゃ解けないよ!
勉強方法の紹介…いろいろ雑記φ(・・。)
QUIZ…☆4以上はムズいよ!
noteも書いています(っ´ω`c)
入試問題を題材にした読み物や個人的なことを綴っていこうと思います。
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